目も耳も働かせて、私たちにはすることがある
お客様との打ち合わせのために、
とある地下鉄の駅に降り立ったときのことのお話。
タクシー乗り場に一番近いエレベーターで地上に出ようとしました。
遠くからうかがうエレベーターの前には、たくさんの人。
私の心の声「あ、これは、1回では乗り切れないな~」
案の定、エレベーターに乗り切れなかった人が5~6人。
その後ろに、電動車いすの人、
そして私はその後ろに並びました。
私の心の声「車椅子の人を先に乗せてくれるよね~きっと~」
しかし、残念なことに私の心の声は届きませんでした。
それはそうです。心の声でしかないので・・・
エレベーターのドアが開き、前に立っていた5~6人は
次々乗り込んでいきました。
・・・しまった~車椅子の人が乗り込む場所がない・・・
「スミマセンが、車椅子の方が乗られるので場所を空けてもらえませんか」
・・・と私。
はっ!と気づいた先に乗り込んだ人たちは、両側に分かれて、
真ん中に車椅子の人が乗れるようにスペースを空けてくれました。
でも、車椅子の人はすぐには乗り込みません。
そう、ちょっと狭くて乗り込みにくいのですね。
中の人にぶつかってもダメだし。
でも、なんとか、乗り込めました。やれやれ。
そして、私も残ったスペースに乗らせていただくことができました。
そして、地上に着く。
今度は誰も降りない・・・のです。
あら~
「もしかすると、先におりてもらったほうが、
車椅子の方が降りやすいかもしれませんね~」
・・・とおせっかい心でまた一言・・・の私。
皆さん若いけれど(私より。。。笑)でも学生じゃない。
みな、社会人だ思います。
無事全員降りましたよ。
でも、どうしてこんなことがおきたのだと思いますか?
誰も悪気があるわけではないのはわかっています。
それは・・・
先に乗り込んだ全員もれなく、耳にはイヤホンがついていたことが
一因ではないかと思うのです。・・・ワタシ。
電動車いすは、それほど大きくはありませんが音がします。
もしもあなたの背後に近づいたら、
何の音かな?って、気にして、振り返りますよね?
それがなかったのです。
後から思えば、きっと聞こえていなかったのでしょう。
ですから、電動車いすの人に先に乗っていただく配慮が誰にもできなかった、
・・・のだと思います。
気づきさえすればキッとしてくださったのでしょう。
耳をふさいでしまったら、周りの状況にドンカンになってしまいます。
いつもそれを残念に思っているし、道行く人のその様子を見ると、
危険だな、とも思います。
車はさすがにわかるとしても、自転車には気づかないかもしれません。
まして、暗い夜道で、よからぬ人が近づいていても、きっとわからないでしょう。
イヤホンのむこうから聞こえているものは、
音楽なのか勉強なのかは、わかりません。
きっと、必要なこと、あるいはそうしたいことなのでしょうが、
でも、それをし続けることで、何かを見失ってしまうことはないのだろうかと思うのです。
私はやっぱりどうしても・・・残念だなって思っています。。
古い人間(笑)と言われようが~です。
人と接するとき、心のアンテナがピカピカしていないとうまくいきません。
見るようにしていても、聞くようにしていても、
なかなかすべてを察することができないのに、
耳をふさいでしまっていて、うまくいくのかしら、と思ってしまうのです。
さて、
エレベーターを降りるときになぜ全員降りないで待ってしまったか。
そのあたりにも、すこ~し思うことがありました。
それが、私にももっとできることがあったかもしれないという
反省点にもつながっています。
また次の機会にお伝えします。
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