人間関係の極意とは

昔、先生に誰かがお尋ねしました。

「先生!人間関係は難しいですね。人間関係の極意は何なのでしょうか」

さて、この質問に、あなただったら、なんと答えますか?

先生は・・・・

「つかず離れず、ですね」

とおっしゃったのです。

この先生とは、私が25年以上前からご指導いただいている方で、心理学を多方面から
教えていただいた先生です。

日本に心理学的な視点を導入なさった第一人者で、この先生に学んでいる人は
全国に数多くいらっしゃいます。

今ではあまり直接ご指導いただくことは少なくなりましたが
考える必要のある場面では、この先生の教えを思い出し、
あるいは先生ならばどのようにお考えになるのかと思い巡らせることは
少なくありません。

「人間関係は腹6分がいい」とも言われますが、先生のこの言葉を聞いて
私は、なるほどね、と納得いたしました。

人間関係で何か問題が起きるときは、
確かに、密接にかかわりすぎるときや、
もっとかかわればよかったという時ですものね。

絶妙な距離感は確かに大切です。
それを見つけ出すまでに時間がかかります。

「ヤマアラシのジレンマ」というお話をご存知ですか?

哲学者ショーペンハウエルの寓話を元にフロイトが考えた
人間関係についての例え話です。

ヤマアラシは一匹だと寒いから、他のヤマアラシとくっつこうとする。
しかし、くっつくと針が刺さって痛いから、くっつけない。

離れると寒いのでまたくっつこうとするが、くっきすぎると痛いのでまた離れる。

・・・ということを繰り返しているうちに、
痛くもなく寒くもない距離を見つける、というものです。

確かに、人間関係に似ていますね。

この人間関係、
仕事での人間関係なのか、家族なのか、友達なのか、ご近所づきあいなのか、
おかれている状況や立場によって違います。

それをぜ~んぶ同じにしているとうまくいかないということは
あなたももちろんご存知でしょうが、
仕事の場合、これに、目的は何なのか?求められている役割は何なのか?
という視点を入れると、距離のとり方がもう少しうまく、ラクになります。

リーダー研修などでは、こうした視点をもたないまま人間関係に悩む、
あるいは、腹を立てている人を多く見かけますが、
「役割で動く」という視点をもつ練習をしていただくと、
うまくいくようになるものです。

相手が求めているものは何か?という視点で動く。

そして、「つかず離れず」です。

私は・・・

どちらかというとくっつきすぎて、失敗したほうが多かったと思います。
おせっかい、なのね・・・笑

年齢とともに、すこ~しだけ、距離を置くこと、じょうずになったかな?

あ~~~まだまだかもしれません。

少しずつ勉強です!

【人間関係の極意は、つかず離れず】

このことを忘れないようにしようと思った日でございました。

 

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